美容医療における「肌育注射」の分野で、二大巨頭としてしばしば比較されるのがスネコスとリジュランです。どちらも肌本来の再生能力を引き出し、内側から若返りを図るというコンセプトは共通していますが、その成分やアプローチ、得意とする分野には明確な違いがあります。自分にとって最適な治療を選ぶためには、それぞれの特性を正しく理解することが重要です。まず、主成分の違いを見てみましょう。スネコスの主成分は、非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸です。これは、コラーゲンとエラスチンを生成するための「材料」を直接肌に補給するというアプローチです。アミノ酸という栄養素を与え、ヒアルロン酸で細胞が働きやすい環境を整えることで、線維芽細胞に効率よく働いてもらうことを目的としています。言わば、「最高の食材と最高の調理環境を提供して、美味しい料理(コラーゲン)を作ってもらう」というイメージです。一方、リジュランの主成分は、サーモンのDNAから抽出されたポリヌクレオチド(PN)です。こちらは、材料を補給するというよりは、老化によって衰えた線維芽細胞そのものに働きかけ、細胞自体を活性化させる「スイッチ」を入れるようなアプローチです。細胞のDNA修復を助け、血管新生を促すなど、より包括的な組織再生を目的としています。こちらは、「疲れた職人(線維芽細胞)を元気づけ、工場全体を再稼働させる」というイメージに近いかもしれません。この作用機序の違いから、それぞれが得意とする悩みも異なってきます。スネコスは、コラーゲンとエラスチンの増生に特化しているため、肌のハリや弾力、ボリューム感のアップに特に優れた効果を発揮します。目の下のクマや凹み、額や眉間のシワ、首のシワなど、皮膚の菲薄化や弾力低下が原因で起こる悩みに非常に有効です。対してリジュランは、細胞レベルでの再生を促すため、肌全体の質感改善、キメを整える、肌の密度を高める、ニキビ跡の赤みを改善するといった、より根本的な肌質の若返りに強みがあります。また、施術時の痛みやダウンタイムにも若干の違いがあります。一般的に、スネコスはリジュランに比べて粘度が低くサラサラしているため、注入時の痛みが比較的少ないと言われています。ダウンタイムも、注入部位のポコポコとした膨らみが引くのが早い傾向にあります。
スネコスとリジュラン結局どっちがいいの?